
#63 細やかでやさしい世界を描く物語、『メタモルフォーゼの縁側』
今回の課題図書は鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』。女子高生と老婦人がBLマンガを通して友達になる物語。テンプレ的なキャラ付けをせず、丁寧に丁寧に描かれた登場人物たちが、他者とのかかわりを通して少しずつ変化していきます。とにかく、友達とああやってマンガの話をするって楽しいことだ...
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大人になってもマンガの話、 夜が更けてもマンガの話。 マンガはぼくらの道しるべ、 読んだら語ろうpodcast 「読めば助かるのに......」略して「よめたす」。 マンガ専門書店員まつおと、言語学の研究者gorotakuが、夜にほろ酔いでマンガの話をします。各エピソードにひとつ作品をフィーチャーし、それがどんなに素晴らしいかを語り合います。書店員と教授の凸凹コンビで送るマンガ...

今回の課題図書は鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』。女子高生と老婦人がBLマンガを通して友達になる物語。テンプレ的なキャラ付けをせず、丁寧に丁寧に描かれた登場人物たちが、他者とのかかわりを通して少しずつ変化していきます。とにかく、友達とああやってマンガの話をするって楽しいことだ...

課題図書はいつまちゃん『来世ではちゃんとします』。現代アラサー男女の「ちゃんとする」ことの困難を赤裸々に、誠実に描いている作品。なんだかむやみにキャラクターに感情移入してしまいます。「人並み」にちゃんとしたいだけなのに、それがなんでかうまくいかなくてもがいたりこじらせたりする人達...

高松美咲『スキップとローファー』を、この作品が大好きだというゲストと一緒に語りました。高校生(みんないいコ)たちが、友達を関わり合う中で自分の輪郭を少しずつ見出していくストーリー。「自分が高校生の時に読んでおきたかった」「東京に来たときのことを思い出す」「志摩くんはヒロイン」など...

今回はお互いに最近読んだ作品を持ってきて、交代でプレゼンしています。出てきたのは、どれもまだ巻数が小さかったり、数巻で既に完結していたりなので、読み始めやすいと思います。関連作品も色々挙げながらオススメしているのです。 オススメ作品: 出内テツオ『野球場でいただきます』 http...

課題図書は星来『ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~』。ネット配信者に「ガチ恋」してしまい、「獣」になっていく女の子達を猛烈な解像度とドライブ感で描きます。いつもと同じくらいの時間話しているけど、本編では他の作品の名前が全然挙がらなかったのは、この作品が唯一無二の最先...

課題図書は二宮正明『ガンニバル』。「日本の田舎の村に残る恐ろしい因習」というモチーフが、ハイスピードバイオレンスアクションと出会ってしまった作品。血みどろで恐ろしい話ではありますが、しかし圧倒的な画力と作り込まれた設定、明快なストーリー展開のおかげでぐいぐい引き込まれます。13巻...

課題図書は谷口ジロー『歩くひと』。海外でも評価が高い名作ですが、主人公のおじさんの行動が実はなかなかにエキセントリックじゃない?と盛り上がっています。彼の散歩の中には、彼なりの「ちょっとした冒険」が入っているのですが、傍から見るとそれはなかなかの大冒険。平和な土地、平和な日々のな...

課題図書は乃木坂太郎の『夏目アラタの結婚』。サイコサスペンス+法廷ドラマ+特殊ボーイミーツガールという要素を詰め込んだ作品、色んな意味でハラハラさせられて目が離せません。「この人のことを自分だけがわかっている」という幻想の強さと厄介さがとてもリアル。まだ完結していないこの作品、致...

課題図書は施川ユウキの『バーナード嬢曰く。』、gorotakuがよめたす開始以来2年に渡って推し続けて来た作品がついに。登場人物の高校生たちが読書体験を共有しながら、少しずつ仲良くなっていくその様子がとてもエモいのです。読書あるあるネタは質・量ともに超充実していますが、それを通じ...

あけましておめでとうございます。ちょっと間隔が空いてしまいましたが、2022年最初は此元和津也の『セトウツミ』。高校生男子の瀬戸と内海が放課後、川べりの公園で座って「まったりゆったりしゃべるだけ」、に、見せかけた大傑作です。前半トークはネタバレ配慮、後半でガッツリネタバレしていま...

エピソード#33にも来てくれたゲストの森さんと一緒に、思いつくまま2021年に読んで面白かった作品を語りました。これまでのよめたす課題図書になっていないものもたくさん出てきて、収録中に早速何冊かポチっています。2021年ありがとうございました、2022年もよろしく! 話に出てきた...

課題図書はあだち充の大傑作『H2』。もう20年以上前の作品ですが、やっぱり圧倒的に面白い。スポーツマンガとしての爽快感があり、キャラの繊細な心理描写があり、シリアスな内容も重くなりすぎないストーリーテリングがあり。人生はタイムアウトのない試合、「負け」を通して得られることもある、...

課題図書は宮崎夏次系の『あなたはブンちゃんの恋』。唯一無二の世界観と表現力を持つ作家が、恋に落ちた人たちがおかしくなる様子を悪夢のように、でもどこか優しく描いている作品。同じく宮崎夏次系の『僕は問題ありません』での、爆発する感情とちょっとだけ訪れる救いの風についても話しています。...

課題図書は六内円栄『Thisコミュニケーション』。その設定の見事さに、二人共「唸った」作品です。人類の黄昏の世界に、モラルがゼロだが超有能な軍人・デルウハが、死ぬけど不死身な改造人間少女・ハントレス達を率いて大活躍したりひどい目に遭ったりする話。個別の要素はよく似た作品が他にもあ...

課題図書は芦原妃名子『セクシー田中さん』。完璧な王子様も、無敵のスーパーウーマンもいない世界で、出会いと思いやりが少しずつ登場人物たちを変えていくストーリー。今回は二人揃って、とにかくキャラクターが(ほとんど)みんな好きになる!ということを熱弁しています。読後に心にポジティブな思...

課題図書は士郎正宗『攻殻機動隊』。様々なメディアで現在も展開を続けている傑作SFのルーツ、一番最初の『攻殻』について語りました。とにかく原作が好きなgorotakuが、どうして原作がイイのかについて話していたら、拘り強めの厄介オタクみたいになってしまった。士郎正宗版の『攻殻』だけ...

課題図書は武富健治『古代戦士ハニワット』。第二部終了時での打ち切りが決まり、連載続行を希望するファンによる様々な催しが行なわれている作品、よめたすでも応援します。街中に現れた土偶、埴輪をモチーフとしたヒーロー、巫女と神主と祭祀と蹲踞。重厚で濃密でシリアスで、でも時々コミカルなスト...

よめたすの#1は2020年10月4日に配信されました。つまり、あれから一年経ったのです。今回はこの一年間に取り上げてきたマンガ作品を中心に、「やっぱりいい!」という話をしています。思い返していたら、なんだか全部読み返したくなってしまって困った。今後もよめたすは、こんな感じでやって...

今回の課題図書は水上悟志『スピリットサークル』。全6巻完結、様々なキャラクターの物語が収束して、とても「気持ちがいい」終わり方をした作品。SFだったり学園ラブコメだったり歴史ものだったりと、様々な要素を詰め込みつつすっきりと読み切れるストーリーになってるのは凄いねえ、という話をし...

今回は、唯一無二の世界観で作品を描き続けるpanpanyaについて語ります。わたしたちはしばしばpanpanya作品における現実と空想の境目が分からなくなりますが、その体験から作者がこの世界を見ている視線を知ります。同じ世界をこんなに面白く見ている人がいるんだ、と気付く読書体験は...

今回は、田島列島の『子供はわかってあげない』と、沖田修一監督の映画化作品について。「心配だったけど、見てみたら映画すごく良かった」という話を、原作と映画を比較しながら語っています。完全にサクタさんだった上白石萌歌、魔法左官少女バッファローKOTEKO、そしてトヨエツの存在感。映画...

今夜は「冬野梅子ナイト」。『普通の人でいいのに!』がネットで大きな話題になり、新連載『まじめな会社員』が始まった、新進気鋭のマンガ家さん。とにかく細かく人を見て、それを逐一ジャッジし続ける心理描写について考えていると、いつの間にか自分自身を覗き込んでいるような気にさせられます。マ...

課題図書はいくえみ綾『1日2回』。主人公二人は幼馴染の男女、お互いに抱く気持ちは明らかに他の人に向けるものとは違うけど、だからといって恋心でもない。「あるある」なのに名前がついていない関係性を、いくえみ先生が達人の手際で描きます。いわゆるいくえみ男子の魅力について話していたら、「...

課題図書は大今良時『聲の形』。「いじめ」のその後をシリアスに描いた作品、未完成で様々な傷を抱えた子どもたちがぶつかり合う物語。「異者とのコミュニケーション」というテーマを、よくここまで描いたねえ、という話をしています。過去の「いじめ」の問題が大きな話題になる今だからこそ改めて読み...

課題図書は、よしながふみの『大奥』。とにかく破格のこの作品、是非色んな人に読んでもらいたいと、ネタバレ配慮のトークになっています。オープニングはネタバレ要素0、本編前半は「軽く検索したら出てくる程度の情報縛り」、そして後半はネタバレ全開でここが好き!ここがいい!という話。フィクシ...

今回は、2021年上半期のレコメン作品をお互い持ち寄って話をしよう、という回。各自テーマを決めて、そのテーマに沿った作品を3つ選んでくる、というレギュレーションです。相手が選んだテーマも作品も、お互いに何も知らないままぶっつけで収録しています。この夏のステイホームのお供に良さそう...

課題図書はジョージ朝倉の『ダンス・ダンス・ダンスール』。熱い、熱すぎるバレエ男子と人々のストーリーは、少年アスリートの成長譚であり、芸術家・表現者の誕生を描く物語であり、「バレエ」という舞台芸術の最高の学習マンガでもあります。魂が爆発するかのような表現、その熱量に撃ち抜かれ、読ん...

沙村広明ナイトです。代表作はやはり『無限の住人』ですが、今回は『おひっこし』『ハルシオン・ランチ』などの短編から現在連載中の『波よ聞いてくれ』の話に。言語能力と運動能力が高かったり何でも食べたり影があったりする女性キャラがいろんな脱線をしまくる話をしてたら、なんかとても楽しかった...

課題図書は赤坂アカ×横槍メンゴ『【推しの子】』。「推しアイドルの子どもに転生した主人公が芸能界での成功を目指す」という今風設定、でも中身は直球の芸能まんが。演じる人間がその演じる能力で逆境を跳ね返していくカタルシスに溢れています。話は段々「そもそも「推し」って何だろう」という問い...

課題図書は増村十七『バクちゃん』。動物型宇宙人が地球に移民としてやってくる世界で、様々な人々が自分のアイデンティティを模索する様子を、優しく誠実に描く作品。舞台となる「東京」について、地方出身のgorotakuと東京育ちのまつおさんで思い入れの違いが見えたりもします。ひとはそれぞ...

よめたす#33にして初のゲスト参加回。ゲスト指定の課題図書は、ヤマシタトモコの『花井沢町公民館便り』。なんだかかわいいタイトルなのに中身はどシリアス、見えない壁に囲まれて少しずつ滅んでゆくちいさな町を描いた作品を語ります。途中会話しているzoomで音のラグが生じているんですが、各...

そもそもこのpodcastの名前「読めば助かるのに」は、高校生の時からの熱い福本伸行ファンのまつおさんが、赤木しげるのセリフをもじって考えたものです。というわけで今回は福本伸行まつり、『無頼伝 涯』をメインに語ろうということで始めましたが、当然色々脱線あり。まつおさんの「かわいい...

ここのところ、これまでよめたすで取り上げてきた作品の新刊ラッシュ。というわけで今回は、その新刊たちについて語りつつ、新しい話もいくつか差し込んでいます。とにかくみんな休もうよ。ゆっくりやろうよ。読む方だって追いつかない!本棚も足りない!でも楽しみ、だからゆっくり! 話をした作品:...

第30回記念は、「諸君、我々はHELLSINGが好きだ」ということで、平野耕太『HELLSING』。二人とも好きな作品なのに、好きが過ぎると語彙力が失われるという事態に直面しながら語ります。同じ作者の『以下略』や『ドリフターズ』にも触れながら、こういう風に好き放題に描いた漫画って...

今回は特別企画「90年代ナイト」。お互いが90年代の思い出作品を語り合います。二人は世代が違うので、出てくる作品がそこそこズレていて、どこがイイのか何が面白いのかを話している間に時間はどんどん過ぎていきました。最後は頑張って切り上げました、やろうと思えばまだまだ話せた。 名前が挙...

課題図書はまつおさんセレクトの、椎名うみ『青野くんに触りたいから死にたい』。ホラーというジャンルの話から始まって、まず何よりも、「『青野くん』は怖い」ということで意見が一致。その後この作品が持つ、直視しづらいけど目を背けられない力について話しています。エンディングではキムタクをネ...

課題図書は、シマ・シンヤの『ロスト・ラッド・ロンドン』。洗練された絵柄、魅力的なキャラクター、上質なサスペンス、全てが高いレベルでまとまった作品。今までのマンガにはあまり見られなかったリアルなロンドン描写と、決して「翻訳調」にならないキャラクターの言葉遣いがエポックメイキングだと...

課題図書は、灰田高鴻の『スインギンドラゴンタイガーブギ』。終戦後、占領下の日本を舞台に、メンバーそれぞれが人生を見つけなおそうとするジャズバンドの物語。マンガの音楽表現や、この作品のキャラクターの持つエネルギーについて語りつつ、昭和という時代について考えたりも。「その他の作品」は...

課題図書は宮崎駿の『風の谷のナウシカ』、もちろんマンガ版。ガチの学術研究論文でも数多く取り上げられているこの名作を、畏れ多くも語ります。「映画のナウシカを観たことなかったけど、マンガ版を今回始めて読んだ」という、多分そんなに無いパターンでナウシカと出会ったまつおさんの感想が色々新...

今回は課題図書を決めず、打ち合わせゼロで最近読んで面白かった作品について語り合いました。昔の作品も今まさに盛り上がり始めた作品も、マンガの話は尽きないものです。新しく読みたい作品もどんどん増えて困ってしまうが仕方ないな!まだまだ死ねない! 長めに語った作品: 青山剛昌『名探偵コナ...

過去の『水曜どうでしょう』の中で大泉洋が語ったホラ話を、星野倖一郎が最高に荒々しい劇画にした本作。話はマンガから始まり、そのままテレビ番組の『どうでしょう』について、大泉洋についてと広がっていきます。はからずも二人で大泉さんの「サラリーマンの入浴剤みたいな存在ですよ」という名言(...

課題図書はこざき亜衣の『あさひなぐ』。超人でも聖人でもない未完成な高校生たちが、薙刀部の活動を通してたくさん迷ったり失敗したりしながら、自分の心の置き場所を見つけていく物語。全編通して『泣くよね』『そう、泣くんですよ』という話をしています。ピュアな何かに撃たれたい人はぜひ! 『あ...

今回語るのはうめざさしゅんの『えれほん』。現代の我々が暮らす社会とちょっとだけルールが違うディストピア社会を描いた短編集。視点の鋭さと設定の練り込みによって、一種荒唐無稽な世界がリアリティを持って迫ります。今回関連作品として挙がったのは、マンガよりずっと小説が多かった。 『えれほ...

課題図書は魚豊の『チ。―地球の運動について―』。すでに各所で話題のこの作品、「地動説」をテーマに、人間を突き動かす力を強烈な説得力で描きます。それは「知性」とか「感動」とか「狂気」とか「愛」と呼ばれるもの。Podcast後半、この作品が今度どう展開していくのか?についても盛り上が...

課題図書は秋☆枝の『恋は光』。大学生の恋模様に、「主人公の男子は、恋をしている女性が光って見える」というギミックを組み込んで、丁寧に丁寧に作り上げられた作品。とにかく!主要登場人物のキャラクターがすごくいい!という話で盛り上がる。ちなみに今回、トーク序盤はクライマックス・結末に関...

今回はYouTubeで生配信しながらの収録でした。渋谷事変編がいよいよ佳境の呪術廻戦と、ついに第一部が終わったチェンソーマン。「語ってる」というよりは、もう「読み直してる」という感じの中身になってしまった。一時間半の長丁場になりましたが、終わりのテーマ曲が入るタイミングでのまつお...

今回は「大学」とそれを舞台にしたマンガについて語ります。課題図書は三浦風『スポットライト』ですが、これはまだ一巻が出たばかりの作品なので、過去の色んな大学マンガの話を混ぜて色々と。「推しは恋愛セントリズムからの解放」「振られた男は海外に行く」「マンガ読んで大学生ってこうなんだー、...

今回取り上げるのはながいけんの『第三世界の長井』。シリアスなメタフィクションSFと超絶不条理ギャグパロディの両方を詰め込んだこのマンガ、いや、面白いんですよ猛烈に。なんだけど語ろうとすると「何このマンガ?」となってしまう。亡き父ジャック・ダニエルは一体誰なの!知ってるひと教えて!...

今回の課題図書は、ヤマシタトモコの『違国日記』。とても強く、研ぎ澄まされた力を持つこの作品、すごく頑張って語ってみました。時間が経過するにつれて段々いつも通りにわちゃわちゃしてきますが、二人の違う視点がうまいこと交差してなんとなくまとまったような気が。人間はそれぞれが違う国にいる...

よめたす#14は入江亜季の『北北西に曇と往け』。アイスランドが舞台のこの作品、北海道出身のgorotakuと、関東出身のまつおさんでは色々見え方が違う。「少女マンガなの~」とうっとりするまつおさんと、やたら水曜どうでしょうの話をしたがるgorotakuの結論は結局、「アイスランド...