
#230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』
2021年8月7日の初回放送から全230回にわたってお送りしてきたこの「フレンチ・クラシック・カフェ」もいよいよ最終回となりました。パーソナリティの中田昌樹さんが最後に選んだのはモーリス・ラヴェルの作品です。 音楽評論家の吉田秀和氏が、ラヴェルの数ある名曲の中からあえて1曲選んだ...
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笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。 《中田昌樹プロフィール》 1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タン...

2021年8月7日の初回放送から全230回にわたってお送りしてきたこの「フレンチ・クラシック・カフェ」もいよいよ最終回となりました。パーソナリティの中田昌樹さんが最後に選んだのはモーリス・ラヴェルの作品です。 音楽評論家の吉田秀和氏が、ラヴェルの数ある名曲の中からあえて1曲選んだ...

今週もクロード・ドビュッシーの『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。 このソナタはドビュッシーが自らの命が残り少ないことを感じつつ作曲し、亡くなる1年前まで自らこの曲を演奏していたという事実が、作品に特別な「重さ」を与えています。 生き生きとした第1楽章、気まぐれで軽い第2楽章...

今週はクロード・ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをお届けします。 フランスを代表するドビュッシーとラヴェルという2人の作曲家が、人生の最後にヴァイオリン・ソナタを書いたのは不思議な偶然でしょうか。 ドビュッシーは、この曲で調性にかなりこだわっており、ト短調(g-moll) を使...

今週もラヴェルのヴァイオリン・ソナタ第二番をお送りします。 この作品は、ソナタという形式をとっていますが、各楽章が8分、5分、3分と次第に短くなる独特な構造をしています。 また、長らく存在が噂されていたヴァイオリン・ソナタ第一番ですが、生誕100年記念の際、その幻の第一番が発見さ...

今回より4回にわたって、モーリス・ラヴェルとクロード・ドビュッシーが晩年ともに手がけた『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。 ラヴェルの場合、中期に『ダフニスとクロエ』のような大きな曲を書き、その後はだんだん編成が小さくなり、最後は『クープランの墓』や『マ・メール・ロワ』のよう...

今回は、バロック時代の作曲家ジャン=マリ・ルクレールの『2つのヴァイオリンのためのソナタ』をお届けします。 バロックという言葉は、もともと「バロッコ」(Barocco)という言葉に由来し、これは「歪んだ真珠」を意味すると言われています。バロック音楽は、それまでの安定した教会音楽に...

ダリウス・ミヨーの「2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の第3楽章です。 この作品には様々な作曲家の作風が混在していますが、この多様性は、彼がパリ音楽院で師事したポール・デュカスの影響が流れとしてあるかもしれません。デュカスは、表面的なものだけでなく、深みのある音を考える作...

ダリウス・ミヨーの「二つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の第2楽章です。 バロック時代の成熟した、トリオ・ソナタという、声部も形式も三部で成り立つ、音楽的にも基本となる形式に、多彩な様式の音楽を巧みに紡ぎ込む手法が際立つ技法は秀逸です。 ミヨーの作風を語る上で「折衷主義」と...

今週から3回に渡り、ダリウス・ミヨーの『2つのヴァイオリンのためのソナタ』をお送りします。 商取引で財を成した非常に裕福な家庭で、音楽に憧憬が深い両親に育てられ、10歳の時にはドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』の楽譜を見ていたほど音楽的にも早熟でした。 パリ・コンセルヴ...

今週も、エルネスト・ショーソンの『詩曲』です。 ブルジョワ出身のショーソンは、よくヨーロッパ各国を旅していたようです。その中で偶然バイロイトでワーグナーを聞く機会があり、その後セザール・フランクと共に彼の地をしばしば訪れることとなります。もともとオーケストラ版で書かれたこの『詩曲...

今週は、エルネスト・ショーソンの『詩曲』を聞きます。 和音の連結の仕方はセザール・フランクに近いものを感じさせ、終わるようで終わらない独特な旋律に思わず引き込まれるようです。あたかもモノクロームの濃淡であらわされた世界が果てしなく繰り広げられる絵巻物を彷彿とさせます。 中田昌樹さ...

モーリス・ラヴェル作曲の『ツィガーヌ』の2回目です。 この超絶技巧の曲の中でも特に難しいのが冒頭のカデンツァ(独奏)です。このカデンツァの最後の方にピアノが入りますが、オーケストラ版でこの部分を演奏するのがハープです。このハープもまた難しいテクニックが要求されます。 フランスでの...

今週と来週の2回に渡り、モーリス・ラヴェル作曲の『ツィガーヌ』をお送りします。 フランス・スペイン系ロマ音楽の「ジプシー風」という異国情緒や自由な表現様式にインスピレーションを得て、さらにパリのサロンで出会ったハンガリー系のヴァイオリニスト、イェリー・ダラーニの演奏に触発されラヴ...

今週はクロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』の最終曲、第4曲「パスピエ」をお届けします。 本来舞曲である「パスピエ」はここでは軽やかな曲想で書かれていて、なぜこの曲に舞曲の名前をつけたのかは不明です。 『ベルガマスク組曲』に収められている4曲はいずれも異なった性格を持っ...

今週もクロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』から第3曲「月の光」をお届けします。 現存はしていないものの、ジャン=アントワーヌ・ワトーの絵画からインスピレーションを得て作曲したと言われています。ちなみに同名の歌曲『月の光』はベルレーヌの詩に曲をつけたものです。 この作品...

先週に続き、クロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』から第2曲」「メヌエット」をお届けします。 ワルツもメヌエットも同じ三拍子。でも、この作品の場合はヘミオレが駆使されていて、三拍子らしからぬ三拍子となっていて、ドビュッシー独自のサウンドが奏でられます。 「ベルガマスク(...

今週よりクロード・ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』をお届けします。 1890年に作曲を開始してから15年を経てようやく完成をみたこの作品は、4曲から構成されていて、それぞれが独立していて異なる性格を持っています。 ドビュッシーにとって、その前年の1889年は、パリ万博で初め...

ガブリエル・フォーレ作曲の組曲『ドリー』の最終回は、第6曲の「スペインの踊り」をお届けします。 当時シャブリエが作曲した「スペイン」が大成功し、その作品へのオマージュを捧げるためにフォーレが書いたのがこの曲です。 ここでもやはり、ギリシャ語で「1.5」や「二分の三」を意味するヘミ...

ガブリエル・フォーレ作曲の組曲『ドリー』の2回目は、第5曲の「優しさ」をお届けします。 フォーレはケルン、ミュンヘン、バイロイトとドイツ各地を巡り、ワグナーの音楽を聴き込んできました。そのためでしょうか、少しドイツロマン派の香りが感じられる作品です。 全6曲のうち、この曲だけ子ど...

今週から3回にわたってガブリエル・フォーレ作曲の組曲『ドリー』をお届けします。 エレーヌという子供のために当初ピアノ組曲として書かれたこの作品は6曲から成り、「ミ・ア・ウ」はその第2曲目。欧米では猫の鳴き声を表す言葉ですが、それとは全く関係ない音楽になっています。 ギリシャ語で「...